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お知らせ

社内季刊誌 ツバメ通信第13号発行(巻頭言/ニュース)

2012年02月21日

【 巻頭言 】2012年の年頭にあたり   代表取締役社長 石川喜平
「自らを変革し、勝ち残れ!そして日本一へ!」

 明けましておめでとうございます。
 今年はうるう年、オリンピックイヤー、辰年です。
 年末年始にかけて、皆さんに質問致しました。年末には「今年は良い年でしたか?悪い年でしたか、よくわからないですか?」年始には、年末年始の休みは「良かったですか?悪かったですか、よくわかりませんか?」と。
 皆さんの答えで最も多かったのが、「よくわからない」ということでした。本当に幸せな会社であり、幸せな国だと思いました。
 この「日本」という国は、戦後の奇跡的な復興の後、豊かさぼけ、平和ぼけの状態にあると思います。こんなに豊かで平和な良い国はないと思います。
 戦後の荒廃の中から、「食べるために働く」という明確な目標のもと、人口は増え、需要は拡大し、土地や株もすべてが右肩上がりの中、政治も経済もすべての組織が拡大路線を前提とした体制をつくっていました。
 しかし、2004年をピークに人口は減少し、地価や株価も下がり、すべての業種がシュリンクしていき、価値観が多様化し、「絆」が薄れていくという全く逆の時代になりました。そこに昨年の東日本大震災、原発事故がきっかけとなり、政治も経済もすべての組織の前提条件が変わった今日、ものの考え方を変え、自らを変革する組織のみが生き残り、勝ち残ることが出来るのです。
 我々の紙業界も、王子、日本という巨大メーカーを中心に、強引ともいえる紙の値上げが、昨年も4年前と同様に強行されました。封筒原紙は勿論、副資材も値上げラッシュです。しかし、製品価格は未だ下げ止まりが見えません。供給過剰、需要減の中の原料高、製品安、これが私の言う戦争状態なのです。競争ではなく、どちらかが消滅するという意味で戦争と言っているのです。
 ここで大切なのは、①全員参加による営業力の強化 ②新製品開発 ③原価を20%下げる ④生産性を上げる ⑤絆を強くする、ということです。そして増客することが命です。
情報を共有し、知恵を出し合い、全体最適を考えて、組織として勝ち抜くことを再確認していきましょう。
 全従業員が、原点に立ち帰って、挨拶や掃除をきちんとやり、自らの仕事を明確に金額で把握し、20%増の目標を達成できるよう、管理者は特に、時間当たりの採算性を考え、相談し合い、仕事の配分、人員配置を最適にするよう常に気配りをして下さい。
 時代の流れが早いのですから、今年も必ず想定外の「まさか」が沢山起こると思います。BCP(事業継続計画)を6月末までに完成させ、全従業員で訓練をし、想定外のことを想定し備え、「まさか」が起きても動じず、冷静に対処できる組織づくりを目指しましょう。大家族主義で仲良く助け合って幸せな人生を築き上げていこうではありませんか。
 工場の敷地内に先代の社長が、さざん花を植えてくれています。寒く暗い時に、北風に向かって凛として真っ赤な花を長い間咲かせ続けてくれるさざん花の花を毎日見ながら、元気一杯、魂を磨いていきましょう。



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