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「 本当に大切なものはいつも目に見えない 」 (住川奈美)を読んで

 感想文:大阪営業所 高橋裕樹

本当に大切なことは、いつも目に見えない。目に見えないからといって、それがないのではない。目に見えないものでも、心で感じることはできる。肌で感じることもできる。においや漂う空気や雰囲気でわかることがある。感触で一瞬にしてなにかをとらえてしまうことや、感覚的に察知してしまうことがある。

そうして、そこから、なにか気づいたり、理解したり、わかったり、生み出したりすることがある。つまり、この世は、目に見えるものと目に見えないものとで成り立っている。

たとえば、人の心も、明日へのビジョンも、目には見えないけれど、とても肝心なもので、それは人の人生に大きく影響しているものであったりする。最も肝心なものほど、目には見えない形であったりすることが多い。

今、人間や世の中の状態に、よくないあり方が多く現れているのも、この感じる、ということをする、心を使うことや、その心を意識する、ということがなくなってできているからであるような気がする。怖いことのようにも感じる。

2021.12.25.


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