「 相手を認める 」を読んで
感想文:大阪営業所 橋本廣明
戦国大名 毛利元就にまつわる「三本の矢」のエピソードは有名です。
三人の息子に、一本の矢は簡単にへし折られるが、三本の矢をまとめると、簡単にはへし折ることができない。兄弟三人がいがみあっていれば、毛利家はいずれ、敵に討ち滅ぼされよう。だが兄弟三人が一致団結し、力を合わせれば、敵が押し寄せてきても、打ち負かすことができる。
元就公が申す。長男隆元は優しい性格をしており、慈悲深いところがあるので、民百姓から慕われるという利点がある。次男元春は勇猛果敢で合戦上手なところがあり、戦術家として申し分がない。三男隆景は経済観念が発達しており、軍資金を工面するのが誠にうまい。三人が三人の長所を認め合い、尊重し合えば、毛利家は末代まで栄えよう。
職場においても学校においても、集団でものごとを行なう場合、お互いの利点を認めながら協力し合い、役割分担をしています。
「自分は必要とされている」「その場において重要な存在でありたい」「他人から評価されたい」という欲求、自己重要感というものがあり、「他人よりも優れていたい」という優越感もあります。相手の利点を認めるというのは、この自己重要感や優越感を高めることになります。
相手の能力を認め、高めあうことは重要です。
2021.1.29.