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トップの提言〜ものの考え方〜

「 人生は今日が始まり 」(田中真澄)を読んで

 感想文:大阪営業所 高橋裕樹

この十年間、わが国では、毎年、新しい出来事が続発し、その結果、私たちは、否応なく、それまでの自分の考え方を変えざるを得ない状況に立たされてきた。

新しい動きが、日本人一人ひとりに、人生や物事に対する考え方の変革を促してきた。昨日までの社会的な環境が、今後もずっと続くとは限らないことをつくづく思い知らされた十年といってもいい。結局、自分の人生は、自分が主体的に考え、自分の責任で明日に備えることの必要性を、私たちに自覚させることにつながっている。

私たちの寿命が延びてきて、定年後、平均して男性で二十年、女性で二十五年は生きられるようになり、間もなく日本は世界一の老人国になるということである。来る老齢化社会をどう生きればいいのか、その問題についても、やはり自分で解決していかなければならぬことが問われるようになるのである。老後は、退職金と年金を支えにして、のんびり暮らすという人生設計は、特に現在四十代以下の人には適用されなくなる。他人依存の、福祉政策に頼る生き方は許されなくなってきつつある。老齢化社会の先輩国である欧米先進諸国の現状を見ればよく理解できる。

これから私たちに生き方革命を求めていると考える。従来のように学校や会社や政府に自分の人生を預ける他力本願の生き方でなく、あくまで自分の人生は自分の責任で歩んでいくという、自力本願の生き方を目指せなければならない時代がやってくる。
この新しい生き方に挑戦していかなければならない。

2020.6.30.


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