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「 行動してみることで 人生は開ける 」(加藤諦三)を読んで

 感想文:大阪営業所 高橋裕樹

「住めば都」という諺がある。住んでみればそこがどんな所であっても、自分にとって良い所になってくるものだという意味。

人間には良い所に住みたいという願望がある。諸種の事情でそれが叶わない場合、どんな所でも住んでいるとそこが良くなる。それは、そこにコミットすることによって、その地が自分にとってかけがえないものになってくる。

自分の住む地域ばかりでなく、自分の学校でも会社でも同じである。行動の範囲を狭くしてしまう人というのは、どうしても意欲のない人になりがちである。行動していると、その事への興味が湧いてくるという場合が多いからである。馬鹿らしいことでも、馬鹿らしいといって止めてしまわないで、やってみる。何かをやる前から馬鹿らしいかどうかを決めないこと。無気力な人はやる前から馬鹿らしいかどうかを決めてしまう。そこが肝心なところなのである。

強情な人は自己主張があるようだが、実は世界に向かって自分を閉ざしてしまった人なのである。意見を取り入れることができなくなっている。自分の可能性の範囲を狭め、自分の存在を空虚なものにしていってしまう。強情な人にとって、世界は固定している。意欲がありそうに見えるのが強情な人なのだが、実は意欲のない人なのである。

日常的に挨拶をよくする、ありがとう、おだいじに、ご苦労様、お疲れ様、お気をつけて、このような他人を思いやる言葉を常にいうことのなかで、自ずと心のなかに他人へと思いやりが生まれてくるということもある。そうすれば、世界はまた違って映るものである。
そしてそれが次の行動につながっていく。

2020.5.29.


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