「 人生は今日が始まり 」(田中真澄)を読んで
感想文:大阪営業所 高橋裕樹
もう、これまでのように、老後は、退職金と年金を支えにして、のんびり暮らすという人生設計は、特に現在40代以下の人には適用されなくなる。そうした他人依存の福祉政策に頼る生き方は許されなくなってきつつある。老齢化社会の先輩国である欧米先進諸国の現状を見ればよく理解できる。
わが国では、毎年、新しい出来事が続発し、その結果、私たちは否応なく、それまでの自分の考え方を変えざるを得ない状況に立たされてきた。私たち日本人の寿命が延びてきて、定年後、平均して男性で二十年、女性で二十五年は生きられるようになり、間もなく日本が世界一の老人国になるということである。そうなると、来る老齢化社会をどう生きればいいのか、その問題についても、やはり自分で解決していかねばならぬことが問われるようになるのである。
これから私たちに生き方革命を求めていると考えたい。
従来のように学校や会社や政府に自分の人生を預ける他力本願の生き方ではなく、あくまで自分の人生は自分の責任で歩んでいくという、自力本願の生き方を目指さなければならない時代がやってきたということである。
2020.1.31.