「気づきの技術」 を読んで(1)
感想文:管理部 白川勝仁
一般に、悪い点を見つけ出して、その原因を調べて改善することが良いこととされています。問題箇所は少なくなり品質は改善されていきます。確かに、問題解決の基本アプローチです。しかし、もっと広い視野で考えてみましょう。
問題解決というのは、普通の状態でない(普通以下)ものを普通の状態にまで引き上げる行為です。問題があること自体がそもそもマイナススタートなのですから、いくら問題解決を繰り返しても、普通の状態にたどり着くだけで、マイナス10がゼロになったようなものです。所詮、マイナスの世界の活動だからです。更に良いものを創造するにはどうすればいいでしょうか?
それは良い点を増やすことです。算数でいうと、「マイナス要因」を減らすのではなく「プラス要因」を増やすことです。マイナス要因が10点であっても、プラス要因が20点になればプラス10点になります。良い点を増やすことは、プラスの世界の活動といえます。言い換えれば、成長していくための活動です。マイナスの終着点はゼロですが、プラスの終着点は無限大です。したがって、成長や拡大を求めるならば良い点に目を向け、それを成長させることにエネルギーを使うことを忘れてはなりません。
一般的には、プラスの世界の可能性の方が大きいのです。
良い点に目をやる マイナスのゴールはゼロ プラスのゴールは無限大 どちらを大事にしますか。
以上の記述は、自分たちの仕事においても大事なポイントだと思った次第です。
2018.10.31.