「目からウロコの人間シミュレーション!」 を読んで
感想文:管理部 白川勝仁
新しく設備を入れるときに、専門の人がレイアウトを作成します。そして関係する方が集まった場で、コピーを配布し説明します。「最後になにかご意見がありますか」と聞かれて現場の責任者からちょっとした確認の質問があってお開きと言う感じです。
しかし、実際にレイアウトができると、説明のようにうまくいきません。こんなはずじゃなかったのオンパレードです。私たちの創造力というものはそんなにすぐれたものではありません。事前にレイアウトだけ見て実際の状況を完璧に思い浮かべることは無理です。
こういうときには、「人間シミュレーション」を実行します.ロウ石などを使って、社内の広いスペースでそのレイアウトを実物大で描きます。実際作業する予定の人にきてもらって、作業通りの動きをそこでしてもらいます。周りにはモノづくりにかかわる人すべてが集まってそれを見る。ホワイトボードに、出てくるいろいろな意見を次々とメモをしていく。自分は無関係と思っていた人からも、他人の意見を聞いているうちに驚くほどすばらしい意見がでてきます。アイデアがたまってきたら、その場でレイアウト。そしてその場ですぐに実験。良いか悪いかがすぐわかります。そしてどんどん改良していく。
こうするだけで、驚くほど実際的なアイデアを得ることができます。たいていの場合、このように現場でブレインストーミングをすると、思いもよらないすばらしいアイデアがわき出るものなのです。机上で悩むより、実際に動きながらアイデアを出そう!
以上のことは、どのような生産現場においても参考になることだと感じた。
2018.4.28.