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「失敗を許す風土がないと社員は育たない」を読んで

 感想文:管理部 白川勝仁

会社は社長の人格以上にはならない。
この言葉さえ覚えておいてもらえれば、何をやってもよいと。先代から社長を引き受けたのは、キューピー元社長の藤田氏の言葉です。22年間社長を務めたが、いつも感じていたのは、人材教育の大切さです。結局、仕事は人であると。

そう思って進めたのが「分社経営」です。100人で1台のみこしを担ぐなら、10人で10台みこしを担いだほうが、自分の貢献度を実感でき、組織の歯車に過ぎないと思えば、自分で考えることをしなくなるが、責任と権限を与えれば、それぞれが創意工夫をするでしょう。もちろん10台のみこしが勝手に動いたら意味がありません。そのため常々口にしていたのが、「アンコとうどん粉論」。つまりこの基本材料を使えば、饅頭もドラ焼きもできるが、何をどう作るかは、それぞれの才覚に任せる。しかし、基本材料、つまり企業の哲学だけは共有して欲しいと。

また、先代から教わったことに、「従業員は給料のみにて生きるにあらず」この言葉の本質は、給料を多く払えば、それだけで従業員がついてくるのではなく、生活するのに給料は不可欠ですが、従業員には思いやりも必要です。先代は、厳しかったが、自分の様々な失敗を1回目は許してくれました。そのことから
「企業には失敗や敗者復活を許す風土がないと、やっぱり社員は育ちませんね」と述べている。

以上のことは、どの業界にあっても大切なものだと感じた。

2017.4.28.


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