「不思議なくらい自分を成長させる」を読んで
感想文:大阪営業所 橋本廣明
コピーをとらせれば、その人の能力のすべてがわかる。
単純な作業や誰にでもできるようなことほど、気遣いや気配りができる人とそうでない人の差がくっきりと出てしまうものです。コピーとりや資料の製本など、一見単純に見える仕事ほど、何の為に必要なのだろうという先を見通した気配りや配慮が大切です。最初から想像力を使った仕事は出来なくとも、失敗を経て、工夫を重ねる意識を持って、少しだけ立ち止まって考えてみる。言われた事だけをする作業にしないことが大切です。
ずっとお茶くみだった人が、主任に抜擢されることもあります。いつでも笑顔で、年齢の高い人には、ちょっと熱めのお茶。若い人には冷たいお茶。その人の好みを察知して、心を込めてお茶を淹れる。何事も一生懸命することで、人を和ませる気持ちにしてくれます。あんなに細やかな気遣いが出来る人は、きっと仕事の出来る人だろう。と思うものです。
仕事に大切なことは、“何の為に”です。目的を理解せずに、ただ目の前のことをやる作業では、やりがいも見えにくいものです。仕事はいろいろな人の手を通って進んでいきます。前工程、後工程はどうなっているのでしょうか。仕事の目的を理解して後工程をする人が、やりやすいような工夫の積み重ねがスムーズな仕事の流れに結びつきます。目の前のことに集中していれば、気が利いた人に成長していきます。
期限ぎりぎりの仕事は余裕がなく、つまらない失敗を招きます。土俵際に追い詰められたお相撲さんは、そこから巻き返すには倍以上の力が必要になります。体勢が悪い状態で無理をすることで、怪我をします。大阪場所の横綱稀勢の里関も優勝したものの怪我をしました。大関照ノ富士関も膝の怪我が限界でした。
致命傷にならないように取り組みたいと思います。
2017.3.31.