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四国八十八ヵ所霊場第68番・第69番札所 神恵院・観音寺

2012年12月08日

大宝3年(703年)、琴弾山で修行していた日証上人が琴を弾く老人が乗る舟を海上に見ました。老人が八幡大明神であるとわかった上人がその琴と舟を祀るため、琴弾山頂に創建したのが琴弾八幡宮で、神恵院は明治時代まで神宮寺として第68番札所でした。
第69番札所・観音寺はその別当寺で、大同年間(806-809年)弘法大師が7代目住職の時、聖観世音菩薩等の諸像を安置しこの名となりました。「観音寺」は観音寺市の名の由来となっています。

明治初年の神仏分離令により、神恵院は観音寺敷地内に移設、琴弾八幡宮の本地仏も同じように移されたため、四国霊場で唯一の珍しい一寺二霊場となりました。
神恵院の現在の本堂は2002年に新しく建立されましたが、八十八ヵ所中でも珍しいコンクリート打ちっぱなしの大変モダンな造りなのが特徴です。巍巍園(ぎぎえん)という日本庭園が併設されています。
観音寺本堂の方は、金堂とも呼ばれ室町時代の建築で国指定重要文化財。こちらは古風な造り。この札所は中世と近代が同居する不思議な空間となっています。
寒い冬、癒しの場所で心温まるのもよいものです。


参考URL:「四国八十八箇所霊場会:神恵院」 「同:観音寺」

( 品質保証部:寺田 )


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