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社員ブログ

京都大原三千院

2012年09月15日

先日、三千院へ行く機会がありました。


三千院は延暦年間(782‐806)に伝教大師最澄が比叡山東堂に一院を開いたのに始まります。
その後、慈覚大師円仁に引き継がれ、平安後期以来、皇子皇族が住持する宮門跡となり、寺地は比叡山内から近江坂本、京都市中と移動しました。そのつど寺名も円融房、梨下房、円徳院、梨下門跡、梶井門跡と変え、明治維新後、現在の地に移り「三千院」として1200年の歴史をつないでいます。
殊に大原の地は慈覚大師円仁により中国山東省「魚山」より伝えた、天台声明(仏教音楽)の根本道場が開かれ、後に融通念仏を広めた良忍上人が「声明」を集大成したところです。
「仏教音楽 声明」の聖地、「念仏」による祈りの里として往生極楽を願う人々の憧れの里となってきたそうです。


往生極楽院の本尊は、来迎印を結んだ阿弥陀如来を中心として、右手に勢至菩薩、左手に観音菩薩(聖観音)が坐る来迎の阿弥陀三尊 阿弥陀三尊坐像で、三尊が西方極楽浄土から亡者を迎えに来る(来迎)形式の像です。脇侍(きょうじ)の両観音は膝を少し開き、上半身を前屈みにしています。大和坐りと言われる珍しいものです。これは平安時代後期を代表する三尊像で、2002年に国宝に指定されています。
また、有清園の緑鮮やかな見事な苔の絨毯の合間には、可愛らしいわらべ地蔵さんが点在しており、訪れる人々の気持ちを和ませてくれることでしょう。


参考URL:
京都大原三千院(三千院門跡)
三千院

( 品質保証部:福田 )


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