3月17日、四国地方で「春一番」が吹いたと発表されました。高松地方気象台によると、2010年2月25
日以来、2年ぶりのことだそうです。
そもそも「春一番」とは、春の訪れを告げる南よりの強風のことで、日本海で発達した低気圧に向かっ
て立春後、最初に吹いた南よりの強風を「春一番」と呼んでいるのです。
また「春一番」の由来として、1859年(安政6年)2月13日、五島列島沖に出漁した壱岐郷ノ浦の漁師
53人が強い突風にあって遭難してから、郷ノ浦の漁師の間で春の初めの強い南風を、春一または春一番と
呼ぶようになったのが始まりで、1950年代後半よりマスコミで使用され一般化されました。
「春一番」は、海および山での遭難を引き起こす危険もありますが、毎年必ず吹くというものでもあり
ません。なお、春一番に続く南寄りの強風を春二番、春三番と呼んでいるそうです。
寒い冬に別れを告げて、暖かい春は、毎年必ずやって来ます。春の訪れと共に私たちも、ますます心を
高め、魂を磨いていきましょう!
上の写真はサクランボの花です。一般的には、木は「おうとう(桜桃)」、実は「サクランボ」、加
工されると「チェリー」と呼ばれています。国内では、30種類程の品種がありますが、最も多く生産され
ているものは佐藤錦(さとうにしき)という品種です。
サクランボは2品種植えなければ実らないと言われています。一般に自家受粉しないので、通常は異品
種を2本以上植えて交配しなければなりません。これは、強い子孫を残し生き残るために、自家受粉して
劣性遺伝を残さないため(動物の近親婚と同じ)だと考えられます。
サクランボが甘くてみずみずしい実をつけるには、年間を通した微妙な温度差が必要です。夏冬の寒暖
の差が大きく、最上川の扇状地に広がる山形県内陸地方は、サクランボの生育にはうってつけの土地柄な
のです。実際、栽培面積の約6割は山形県が占めています。
また、サクランボの効能として、カリウムが豊富な為、高血圧予防・疲労回復に効果があるそうです。
(宗清)