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福岡の三社参り

2015年01月10日

皆様、新年あけましておめでとうございます。
中国の皆様、新年好!
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、今回は初詣で参拝しました福岡の三社をご紹介いたします。雪混じりの曇天のため、全体に暗い写真になっており申し訳ありません。
そもそも、三社参りの理由も定かでないようですが、地元福岡では北から「宮地嶽神社」「筥崎宮」「太宰府天満宮」を三社といっております。


○宮地嶽神社(みやじだけじんじゃ)


時は西暦200年前後、夫の第14代仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)逝去後、朝鮮への出兵前に神功皇后(じんぐうこうごう)が戦勝を祈願した地が宮地嶽神社の基礎となったと伝わっています。また、その時懐妊しているにも拘らず、腹を石で冷やして出産を遅らせ自ら指揮をとったという女傑伝説が日本書記には残っています。


混雑を避ける為、はりきって薄暗いうちから家を出たのに、今年はなんと、昭和36年生まれは八方塞がりの年ですって? 見なかったことにしましょうか (^_^;)


そして、日本一の注連縄(しめなわ)と、日本一の大太鼓。敷地が広くゆったりとして、散策ができるすばらしい神社です。


○筥崎宮(はこざきぐう)
ここは、京都の石清水八幡宮、大分の宇佐神宮と並び、日本三大八幡宮のひとつ筥崎宮です。10世紀、元寇の際に当時の亀山上皇が敵国降伏を祈願したことが始まりとされており、当時の防塁や、蒙古軍の碇(いかり)が大切に保存されています。
そして、ホークスが毎年1月、必勝祈願に参拝する神社としても有名です。




また、大変興味深いのはなんといっても屋台です。ほかの神社より参道が長く、個性的な屋台が多いのです。



もつ鍋つつきながら、本気で酒を呑んでいる中高年のおじさんたち。福岡では一般的には、居酒屋は焼酎が主流ですが、正月はやっぱり日本酒なんでしょうか。
どの店を見てもビールとチュウハイと日本酒でした。

やきそば、お好み焼きは広島風の味付け。オタフクソースがかなり幅をきかせています。個人的には、オリバー、カゴメ、イカリソースを好んでいますが、なかなか博多ではお目にかかれません。佐賀和牛のコロッケ?思わず笑ってしまいそうな店もあります。


○太宰府天満宮



学問の神様、菅原道真公を祀り、三が日で200万人の参拝者で賑わう場所。
平安から鎌倉時代にかけて中央政治の出先機関として栄えた大宰の府。九州、壱岐対馬の役所として中国の貿易の拠点ともなっていました。
反面、中央の役人の左遷場としての役割も担っていたようです。中央政権の勢力争いに巻き込まれ左遷された菅原道真公は、知識人として地元では高く評価され、尊敬されていました。


そして、充分な食事も与えられない幽閉生活を不憫に思った老婆が部屋の格子から梅の枝にさした餅を差し入れしたのが、現在でも参道で販売されている梅ヶ枝餅です。中央に梅の焼印とこしあんが入った焼餅です。


道半ばでこの世を去った道真公の遺体を牽いた牛が、うずくまり動かなくなった場所に墓所を作り、社殿が立ったのが現在の太宰府天満宮となっています。
その牛の銅像が石鳥居の下で迎えてくれます。


実は、我が家でも受験を迎える度にお参りに来ています。
昨年は長女が大学受験、今年は次男坊が国家試験を1ヶ月後に迎えるこの時期に参拝させていただき、お守りをいただきました。

ちなみに、このお守り袋はどこかでご覧になったことがありませんか (*^^)v


最後に特筆したいのは次の連歌です。
「松むめ(梅)や 末ながかれと みどりたつ 山よりつづく さとはふく(福)岡」
道真公を崇拝する黒田如水が、福岡城の隠居家が完成するまでの約2年間をここ天満宮の敷地内で仮住まいをしています。茶と連歌を楽しみながら、黒田家と福岡藩が長く繁栄するよう願いを込めて詠ったものです。


当時使った井戸が修復されながら大切に保存されています。


ちなみに2015年の大河ドラマは吉田松蔭の生きた幕末が舞台ですね。楽しませていただきたいと思います。


参考URL:福岡の三社参り

( 福岡営業所:小野 )


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